破裂

読みました。
白い巨塔と同じお医者さんの裁判ものです。
あまりに白い巨塔と似ているので、
途中まではあまり盛り上がらなかったです。

裁判の流れも似ていて、大して印象に残らなかったのですが、
厚生省の官僚が出てきて舞台裏をいろいろ仕切りだす
ところはおもしろかったです。
最強の悪役登場です。


世論を操作して、副作用が心臓破裂だけど安楽死できるよ
みたいなことを流行らせようとしたり、
官僚内としていろんな人のポストを操作したり、
あげくの果てには殺人を依頼したり。
小説ではやりたい放題な感じでしたが、
以外と現実もこれぐらいのことは行われているのかもしれません。
世の中の情報は疑ってかかるべきだと改めて思いました。


現在老人が寝たきりになっても、自分で死を選べないから
虐待まがいの生活を送らざるを得ないです。
医療制度としての安楽死も自分に対して限定だとすると
ありなのかなぁって思いました。
不自由になって動けなくなるぐらいなら死んだ方がましだと思う気持ちが結構あります。
寝たきりはさすがに嫌だし。。



破裂〈上〉 (幻冬舎文庫)

破裂〈上〉 (幻冬舎文庫)

破裂 下 (幻冬舎文庫 く 7-3)

破裂 下 (幻冬舎文庫 く 7-3)